ニッシンデジタル - ストロボ・フラッシュ

リングフラッシュMF18で撮る口腔内規格写真(5枚法)撮影術 < 後編 >

  
■ 5枚法 – 左側側方面観の撮影方法

● 左側側方面観・撮影時の立ち位置

▼写真16 左側側方面観の立ち位置

5枚法のうちの「左側側方面観」を撮影するときは、患者さんの頭の位置を12時としたときの「9時」の位置に立ちます。(写真16)


● 口角鈎とミラーの準備

▼写真17 撮影前準備

患者さんには右側だけ口角鈎を使ってもらい咬合してもらいます。側方面観撮影用のミラーを用意したら、ヘッドレストを下に倒して、咬合平面が地面と垂直になるように調節します。こうすることで、ミラーも地面と垂直に挿入できるようになり、構図が作りやすくなります。(写真17)


● ミラーの挿入

▼写真18 ミラーの挿入

患者さんの口腔内にミラーを挿入するときは、以下のことに気をつけながら進めていきます。

まず、写真18の要領で、ミラーの反射面を口蓋に向けて挿入します。舌の方にに向けると、作業の途中でミラーが舌に触れることがあるからで、ミラーが汚れてしまうと撮影ができません。

次にミラーの側面で頬粘膜を押しながら、ミラーの反射面が歯列に向くように中で 90°回転させます。

ミラーの非反射面が頬粘膜に軽く触れた状態で、歯列に当たらない程度に近づけてから咬合してもらいます。

最後に、上唇と下唇のそれぞれをミラーに被せ、歯列から平行に離します。この辺で患者さんに口角鈎を緩めてもらい、ミラーを頬側に倒します。


● 左側側方面観の撮影

▼写真19 左側側方面観の撮影 1

いざ撮影ですが、ここで患者さんに少しだけ右を向いてもらいましょう。こうすることで、口腔内に貯まった唾液を右に流せ、唾液が撮影の邪魔にならないようにします。

▼写真20 左側側方面観の撮影 2

ミラーに前歯から最後臼歯まで映っていることを確認したら、カメラを縦に構えてファインダーを覗きます。ここでもピントを合わせる場所は6番です。ピントを合わせフォーカスロックしたら、前歯から最後臼歯まで映るようにフレーミングしなおして、シャッターボタンを押しきって撮影します。