本機には、ワイヤレスTTLシステム(*1)の他に、SD・SFの2つのスレーブモードを搭載しております。
スレーブモードとは「ワイヤレスでストロボが発光する」という点ではワイヤレスTTLと同じなのですが、親機(送信機・コマンダー)との複雑な通信をすることでリモート光量制御をするのではなく、単純に「周囲にある他のストロボが発光したら、その発光タイミングに連動して発光する」というシンプルな動作をするモードです。(他社ではフォトセルモードという呼び方をする場合もあります)
光ったものに単純に連動するだけのシステムのため、スタジオ用のストロボや他社製ストロボであっても同調できるメリットがあります。ただし、発光量は予めストロボで設定しておく必要がある・光連動方式なので電波式より確実性に劣る場合がある・TTL自動調光はもちろんハイスピードシンクロにも対応しないという注意点もありますので、使用できる条件は限られてきます。
SDモード(スレーブ デジタル)は、TTL調光のストロボに対応した「プリ発光キャンセルモード」です。1回目の発光には連動せず、2回目を本発光と判断して連動します。(プリ発光が2回以上行われる機種や、プリ発光と本発光のタイミングが極端に短い機種では連動できません)
SFモード(スレーブ フィルム)は、マニュアル調光のストロボに対応した「即連動モード」です。スタジオ用大型ストロボと組み合わせ、本機を補助的に使う場合などに有効です。
*1 i60A・Di700Aは、電波式ワイヤレスTTL機能(NAS)と、カメラメーカー互換の光学式ワイヤレスTTL機能の両方を搭載しています。i40は光学式ワイヤレスTTLのみの搭載となります。富士フイルム用は光学式ワイヤレスTTL機能は搭載しておりません