ストロボやコマンダーの対応マウントを問わず、全ての組み合わせで自由にペアリングして全機能が使用できる、ニッシン独自の電波式ワイヤレスシステム「NAS」。
おかげさまで、初代NAS対応製品「Di700A」「Air1」からスタートし、TTL発光対応・発光量とズーム照射角がリモート操作できるなど数多くのメリットから、幅広いユーザー様よりご支持を頂いております。
NAS対応ストロボは、必ずペアリングをした機器とだけ通信するため、使用前にペアリングをしておく必要があります。※1
このペアリングは、通常使用では解除されてしまうことはなく※2、基本的には電池交換やリセットをしても保持されますが、新たにストロボを追加した場合や現場でトラブルが起きた場合など、再度ペアリングが必要になる場合もあります。
そこで今日は、NAS対応製品すべてのペアリング方法を写真つきでご紹介します!
※1 オープンモードを使用する場合はペアリングは不要です
※2 新たなコマンダーとペアリング操作を行なうと、ストロボやレシーバーから古いコマンダーのペアリング情報が上書き削除されるため、1台のストロボやレシーバーを複数台のコマンダーで共用する場合は、コマンダーを交換する毎にペアリング操作が必要です。(オープンモード使用時を除く)
・電源オフの状態で、ダイヤル中央のボタンを押し続けながら、電源ボタンを長押しする。
・①ストロボ→②コマンダーの順でペアリング操作をする
という共通の操作であることを覚えておいてください!
【Aパターン】
メニューの撮影設定内の項目で「フラッシュモード」に「
【Bパターン】(α7 III、α7R III など)
メニューの撮影設定内の項目で「フラッシュモード」とは別に「
MG80 Pro
MG80 Proの電源を入れた後、再度電源ボタンを3秒長押しして動作モード選択画面を開きます。
セレクトダイヤルを回してスレーブモード”SL”を選択し、ダイヤル中央のボタンを押して決定します。
電源ボタンを押して電源をオフにし、ダイヤルの中央を押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
ブザーが鳴りだし、パイロットランプが黄色点滅を始めたらペアリング待機状態に入りましたので、手を離します。
ペアリング完了後、グループ選択ボタン(A~D)を押してグループを決定します。
必要に応じてモデリングライトボタン(ライトアイコン)を長押しして基本グループ/アドバンスグループの切り替え、およびモードボタン(M/TTL表示)を長押ししてオープンモードの切り替えを行なってください。
i60A MG60
電源をオフにし、右側ダイヤルの中央を押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
ブザーが鳴りだし、パイロットランプが黄色点滅を始めたらペアリング待機状態に入りましたので、手を離します。
ペアリング完了後、ワイヤレスで使用する場合には、左側モードダイヤルを赤枠内のA/B/Cいずれか(i60A)またはMTの下にある電波マーク(MG60)に設定します。
MG10 MG8
電源をオフにし、OPENボタンを押し続けながら電源ボタンを長押しします。(この時、MG10やMG8のシャッターボタンも同時に押してしまわないように注意してください)
ブザーが鳴りだし、パイロットランプが黄色点滅を始めたらペアリング待機状態に入りましたので、手を離します。
ペアリング完了後、右側の発光グループダイヤルを任意のグループに設定します。
ダイヤルが赤丸印(ワイヤレスシャッターモード)になっていると、コマンダーからのリモート発光ができませんのでご注意ください。
Di700A
電源をオフにし、ダイヤル中央の「Set」ボタンを押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
ブザーが鳴りだし、パイロットランプが緑点滅をはじめたらペアリング待機状態に入りましたので、手を離します。
ペアリング完了後、必要に応じてワイヤレス撮影のモード(表示パネル一番右、紫の電波マーク)を選択し、A/B/Cいずれかの発光グループを選択して準備完了です。
AirR
電源をオフにし、電源ボタンを長押しするとブザーが鳴りだしペアリング待機状態となります。
ペアリング完了後、必要に応じて左側のグループダイヤルをA/B/Cいずれかに設定します。
AirRに装着するストロボ本体の設定は、マニュアル発光でご使用の場合でも、
発光モード「TTL」、調光補正値は「0.0EV」としてください。発光量は全てコマンダー側で調整する形になります。
(AirRに装着したストロボ本体の表示はコマンダーの表示とは連動しません。コマンダーの表示が設定値となります。)
また使用するストロボによってAirRの「ガイドナンバー変更モード」の設定変更が必要な場合があります。
その他詳しくは、対応表(https://www.nissin-japan.com/product/air_r/chart/)と取扱説明書をご覧ください。
コマンダーは、必ず事前にストロボやレシーバーをペアリング待機状態にしてから、最後にペアリング操作をしてください。
ペアリングさせたいストロボが複数台ある場合でも、全てのストロボをペアリング待機状態にしておけば、1回の操作で一斉にペアリングを完了させることができます。
Air10s
電源をオフにし、ダイヤルの中央を押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
画面上の表示が消えパイロットランプのみが黄色点滅を始めたら、ペアリング待機状態に入りましたので手を離します。
この際に手を離さずボタンを押したままですとペアリングが完了しませんので、待機状態になったら必ずボタンから手を離してください。
Air1
電源をオフにし、ダイヤルの中央を押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
画面上のランプ表示が消えパイロットランプ(橙または白)のみが点滅を始めたら、ペアリング待機状態に入りましたので手を離します。
この際に手を離さずボタンを押したままですとペアリングが完了しませんので、待機状態になったら必ずボタンから手を離してください。
MG80 Pro
MG80 Proの電源を入れた後、再度電源ボタンを3秒長押しして動作モード選択画面を開きます。
セレクトダイヤルを回してコマンダーモード”CO”を選択し、ダイヤル中央のボタンを押して決定します。
電源ボタンを押して電源をオフにし、ダイヤルの中央を押し続けながら、電源ボタンを長押しします。
画面上の表示が消えパイロットランプのみが黄色点滅を始めたら、ペアリング待機状態に入りましたので手を離します。
この際に手を離さずボタンを押したままですとペアリングが完了しませんので、待機状態になったら必ずボタンから手を離してください。
操作自体は非常に簡単ですが、トラブル時の対処のためにも頭の片隅に覚えておいていただけると、きっと何かの役に立つはずです。