更新日:2024年6月10日
久しぶりに使おうと思ったらストロボが光らない!突然ストロボが光らなくなった!ストロボは光るけれども写真が暗くなった。そんな時の点検方法や対策について解説します。
光らなくなるケースには、大きく分けて2つ、「最初から光らないとき」と「突然ひからなくなるとき」があります。
- MF18のトラブルシューティングはこちら
- ストロボが上手く発光しないとき オフカメラ編はこちら
「最初から」光らないとき
【ホットシューへの装着確認】
- ストロボの取り付け足をしっかり奥まで差し込んでください。
- UnLockボタン搭載の機種では、そのボタンを押しながら差し込むともっと奥まで差し込めることがあります。
【カメラの設定確認】
- カメラのフラッシュ設定が「発光禁止」になっている場合は解除してください。
- カメラの「サイレントモード」「静音設定」「静音撮影」「マナーモード」などは解除してください。(電子シャッター使用時もストロボが使用できるカメラを除きます)
- カメラが「電子シャッター」になっているとストロボの発光が停止になるカメラがあります。(キヤノンR5,R6など)
【ストロボのリセット】
MG10・i40・Di600などのリセットは?
なお、ここに記載した以外のストロボ製品(MG10・i40・Di600など)は、電源をオフにすると自動的にリセットされるため、本体にリセット機能はついていません。
【ホットシューの清掃】
特にしばらく使っていないカメラやストロボの場合は、ホットシューや取付足の接点に原因があることがとても多いです。以下、ホットシューと取付足の清掃方法をご紹介します。
シュー部分の清掃に用意するのはこの3点です。
必要なもの
無水エタノールは端子の掃除に使います。薬局で1本1,200円くらいです。消毒用は水分を含むため、おすすめしません。
どうしても入手できない場合は消毒用のアルコールや、水で10倍程度に薄めた中性洗剤でも構いませんが、つけすぎにより機器内部に水分が入り込まないよう注意してください。また、接点復活材などを使うと素材を痛めたり、ネジが緩んでしまう場合もあるためお勧めしません。
赤ちゃん用綿棒は通常の綿棒と違い先端が細く、この細さを利用します。ペーパーはキムワイプを使用していますが、ケバ立ちなどに注意すればティッシュペーパーでも代用は可能です。
カメラのシュー部分ですが、丸い端子でストロボと通信しているのはご存知の方も多いのですが、両サイドのレール部分もグランド(アース)を取るために使っており、ここが汚れていることもよくあります。
無水エタノールをペーパーあるいは綿棒に染み込ませ、清掃開始です。
無水エタノールを染み込ませたペーパーで、端子をよく拭きます。(繊維が隙間に挟まってしまわないよう注意してください)
無水エタノールを染み込ませた赤ちゃん用綿棒を使い、両サイドのレールの溝もしっかり掃除します。
次はストロボ側を掃除します。
同様の手順で、ストロボの取付足を掃除します。
両サイドの溝の部分もしっかり掃除します。
以上でシュー部分の清掃は終了です。
注意
拭き取りはティッシュペーパー等でも可能ですが、ケバ立ちが多いため、あとでしっかりブロワでホコリ取りをしてください。
【カメラのレンズマウント】
一部のカメラでは、レンズの電子接点と通信ができないときにTTL発光が正常に行われなかったり、カメラ側でエラーメッセージが表示されたりすることがあります。
普段、1本のレンズを装着したまま使用しているような場合でも、調光がおかしいな…と思ったら、ぜひレンズマウント部も確認してみてください。一度脱着するだけで治ることもあります。
レンズとカメラが正常に通信できなくなった例(この場合シャッターが切れません)
「突然」光らなくなったとき
突然光らなくなったときは、下記の点をご確認ください。
【電池・電源関係】
- 充電時間が長くなったと感じたり、急に発光が不安定になったと感じた場合は電池を交換してください。
- フル充電しているはずなのに、使い始めて割りと早く電源が落ちる場合は、電池が劣化していると考えられますので、新しい充電池に交換してください。
- 4本(機種により8本または2本)の電池うち1本だけでも劣化していると、早く電源が落ちる場合があります。充電器や電圧チェッカーなどで使用後の電圧がチェックできる場合は各電池の電圧をチェックし、電圧のバラツキが確認できれば全ての電池を新しい電池と交換してください。
【設定が気づかないうちに変わっている】
- 気づかないうちに、発光モードなどが変わってしまう場合もありますので、設定の確認をお願いします。
どうしても改善しない場合
修理・お問い合わせページ
https://www.nissin-japan.com/information/