【ストロボで撮影】
ストロボを使って撮ろう!
まずはクリップオンストロボでオンカメラ(カメラホットシューに取り付けて)撮影をします。オンカメラ撮影は小さくて光量もあるi400やi40、i60Aがオススメです。
今回は小型で大光量、電波式レシーバー内蔵でオフカメラでも使えるi60Aを使用して撮影をしました。
オンカメラで天井・壁にバウンス
まずは白い天井や壁にストロボ光を当ててその反射の光で写真を撮る、バウンス撮影をしてみます。料理の後ろ側から光が降り注ぐように、ストロボのヘッドを天井に向けます。
ヘッドの向きに角度を付け、斜め後ろから光が当たるようにバウンスさせます。影側にレフ板を立て影を弱めます。
天井にバウンスさせることで光源が大きくなり、柔らかい雰囲気の写真が撮れました。2枚目の写真はレフ板の距離を1枚目より少し離し、影を残して立体感を出しています。
ポイントその4 ストロボで綺麗な色を!
露出の設定に注目してください。ストロボ光は明るいのでISO感度を下げ、絞りを絞ることができました。自然光の時よりもノイズが減りピントの合う範囲も広がったので、はっきりとした写りになります。露出の設定が下がることで自然光の影響も受けなくなり、白熱灯の色被りもなくなりました。さらにストロボ光は一瞬の光なので手ブレの心配もありません。演色性が高いので色の表現もとても綺麗です。
光の角度が変わると立体感の表現も変わります。光源がどの位置にあるのか計算しながらヘッドの角度を調整しましょう。
試しにストロボのヘッドを手前に倒し、正面側から光が回るようなライティングにしてみます。
陰影がなく平面的で、立体感のない写真になってしまいました…。
少ない機材で手軽に綺麗に撮れて、でも奥が深いのが天井バウンスです。その料理にぴったりな光の角度を見つけられるように、ヘッドの角度を細かく変えて色々な光の当たり方を試してみましょう!
オンカメラでレフ板にバウンス
白い天井や壁がない時は、レフホルダーに取り付けたレフ板に光をバウンスさせるとバウンス撮影ができます。
半逆光になるように料理の後ろ側にレフ板を立て、レフ板に向かってストロボの光を当てます。レフ板は白を使うと柔らかくライティングすることができます。
2枚ともレフ板にバウンスしていますが、レフ板を置く位置を変えています。
1枚目は料理の斜め後ろ側、2枚目は横側に置いています。
1枚目の写真も悪くありませんが、2枚目のようにサイド光にすることで、カラメルの色を鮮やかに、印象的に表現できました。
オフカメラでトレーシングペーパーに透過
ここまでオンカメラで撮影してきましたが、ここからはストロボをカメラから離しオフカメラでライティングしてみます。
i60AをコマンダーAir10sとペアリングさせることで、カメラからストロボを離して光らせることができます。
光源の位置は半逆光になるように、料理の斜め後ろ側に置きます。
色鮮やかで光を感じる爽やかな印象の写真に変わりました。トレーシングペーパーとストロボの距離が近いと光が硬くなり、離れると柔らかくなるので、距離感を少し変えるだけでも印象が変わります。
角度が少し変わるだけで印象が変わります。色鮮やかで立体的な写りです。
トレーシングペーパー透過でテカリが出すぎてしまったり、もう少し柔らかさが欲しい時はストロボにアンブレラ(反射ホワイト)を付けると光が回り柔らかくなります。
柔らかで綺麗な写真に仕上がりました。
使用したストロボ・機材
今回使用したストロボはi60A。オンカメラでもオフカメラでも使用でき、小さいボディながら光量も大きいのでバウンス撮影でも心配がない頼もしいストロボです。
オフカメラ撮影で使用したコマンダーはAi10s。手元でストロボの光量調整ができ多灯ライティングでもスピーディーにセッティングができます。
ストロボやレフ板、トレーシングペーパーを立てるのに使用したのはスーパーライトスタンドとスーパーレフホルダー。カーボン製でとても軽く折りたたむとコンパクトになりますので、持ち運びに適しています。
アクセサリーのレフ板とアンブレラもニッシン製品を使用しました。
ニッシンストロボとアクセサリーで、美味しそうな料理写真の撮影にぜひ挑戦してみてください!
撮影・執筆:えはらあい
(2019/05/31)