単体販売も始まり、より幅広い表現が可能になったと評判を頂いております、新マシンガンストロボ「MG10」
今回は、新たにMG10でのみ対応している、新たな発光グループのお話です。
MG10は従来のA/B/Cの3グループに加え、新たにDグループも加わり、Air10sの表示パネルにある4つのグループすべての制御ができるようになっています。
Dグループ非対応の従来機種(i60A・Di700Aなど)は、A/B/Cの3グループでのみ制御が可能です。
写真では左のMG10がA、中央のMG10がB、右のi60AがCに設定されていますね。
さてここまでは従来機種と同じなのですが、MG10では新たに「アドバンスグループ」という発光グループも加わりました。
これは簡単に言えば「MG10だけ(※1)で使える、従来のA~Dとは別の発光グループ」と思ってください。
※1 基本グループのD、およびアドバンスグループの●A~●Dは、2018年10月現在MG10のみサポートしております
上が従来からの基本グループ、下がアドバンスグループに切り替えた状態です。
アドバンスグループの状態では、発光グループ名に●印がつき、表示部下部に「M」「TTL」両方の表示が出ます。
切り替えは「モデリングランプボタン長押し」で行います。
基本グループのモードに戻る時も同じ操作となります。
MG10側は発光グループ設定ダイヤルを、A~Dのさらに先に回すと、●A~●Dの表示が現れます。これがアドバンスグループです。
アドバンスグループ最大の特徴は「TTL発光とマニュアル発光を、混在して同時使用ができる」点です。
写真では、●Aに設定したMG10はTTLオート、●Bに設定したMG10はマニュアル発光に設定をしています。
1灯は背景当てで光量固定、もう1灯はフロント側からTTL調光で…などという組み合わせでも、Air10sからすべて制御できてしまいます。
しかし、このアドバンスグループでは従来のストロボ…i60AやDi700Aなどは制御ができません。
では同時に使えないのかと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
写真ではMG10がアドバンスグループの●A(TTL発光)・●B(マニュアル発光)に加えて、基本グループのCでi60A(TTL発光)で加えています。
Air10sでの表示を切り替える必要はありますが、基本グループとアドバンスグループは画面裏側でも常に動いていますので同時に使えてしまうのです。しかも基本グループとアドバンスグループの発光モードは連動していませんので、ひと手間加えれば最大8グループのストロボ制御が可能ということになるのです!
いろいろでき過ぎて分かりにくい…という部分もあるかもしれませんが、あらゆるシーンや使い方に対応できるよう搭載された機能ですので、全てを活用はできなくとも「この機能があればこんなことができるな…」と撮影のヒントになればと思っております。
ぜひ超高耐熱・大光量・多機能なMG10と、MG10の機能を最大限引き出すことのできるAir10sを、どうぞ撮影にご活用くださいません。