“問題に答えてスキルを磨こう” ニッシンデジタル・ライティング問題 第3問 <Twitter回答限定>
月1回のライティング問題(全6問)です。難易度やや高めです。
答えを考えるだけで、ライティングスキルがアップするかも!?
<問題>ミックス光~ストロボ光と定常(タングステン)光の光量比による色味の違い
A~Dの4枚の写真は、スタジオの地明かりであるタングステンライトが点灯している状態で、ストロボ撮影しています。ストロボにはソフトボックスを取り付けています。
写真Aは、撮影条件はISO800、f4.0、1/125で、ストロボ発光させて撮影しました。同じ撮影条件で、ストロボを発光させないと写真A’の様に、露出アンダーになります。
写真Aのストロボ光の成分を露出計で測ったところ、90%の値が出ました。
写真Dは、定常光だけで撮った写真です。ISO800ではスローシャッターになってしまうので、感度をISO3200に上げています。
これを踏まえ、定常光に対するストロボ光の成分比が50になるのは、写真BとCのどちらでしょう。
なお、今回、Aの写真を撮影する時に、ホワイトバランス(WB)をカスタム設定(ニコンの場合、プリセットマニュアル)しました。 B,C,D全ての写真はAと同じカスタム設定値となっております。
〈問題の趣旨〉ストロボ光と定常光が1:1のとき、写真の写りがどのようになるかを把握していただくための問題です。
〈解き方〉計算で導く、あるいは、実際に露出計でストロボ光成分比を測るなど。
[答え] は本ページの最下部にあります。
【写真A’】 写真Aと同じ撮影条件で、ストロボ発光なし
【写真B】
【写真C】
撮影データ
ホワイトバランスは、カスタム(プリセット)
Model: Kotomi Kai
主催:ニッシンジャパン株式会社
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[答え] C 理由(例):定常(タングステン)光を作っているライトは、被写体の目の中に写り込んでいます。写真の比較により、目の中にある2つの点のうち、右側が定常光で、左側がストロボ光であることが分かります。二つの点の大きさが同じくらいの大きさのCの写真が、1:1の露出バランスであると推察できます。
<出題の意図>
定常(タングステン)光とストロボ光の露出値が1:1のとき、カメラがデーライト(ホワイトバランスが5500K前後)の設定だと、思ったよりも赤みがかった仕上がりになります。ご自分のカメラで1:1の状態を経験値として覚えておくと便利です。