いつでもどこでも綺麗な光を作れる、ストロボライティング。明るく綺麗な光で撮影ができるストロボは、ドール撮影にもとてもおすすめです。
でも、ライトスタンドやライティングアクセサリーは人間に合わせたサイズのものが多く、ドールには少し大きすぎることも……。小さなドールを撮影するのに仰々しくなく、撮影も持ち運びもコンパクトなサイズにしたい。そんなときにぴったりなのが「スーパーライトスタンドミニ LS-20C」、 「ミニソフトボックス MS-01」です。
小ささが丁度いい「スーパーライトスタンドミニ」
クリップオンストロボを取り付けることができる「スーパーライトスタンドミニ LS-20C」は、最低高19cmのとても小さなライトスタンドです。セットのパーツ「エクステンダー」「ハンドル」を組み合わせることで、最高103.5cmまで自在に高さを変えることができます。
スタンド本体にエクステンダーを取り付け、付属の「フリーチルターミニ」を使用してストロボi60Aを取り付けました。カメラにはコマンダーAir10sを装着し、まずはシンプルにストロボ直射でライティングをしてみます。
ストロボの光で色鮮やかに、明るくはっきりとした印象の写真が撮れました。直射の硬い光はくっきりとした描写で、晴れた日の太陽光のような光です。上から角度を付けて光を当てることで自然な印象になります。
テーブルでの取り回しが楽で、ドールに柔らかい「ミニソフトボックス 」
次に「ミニソフトボックス MS-01」をストロボに取り付てみましょう。
被写体の顔の角度に合わせ、先ほどよりもライトの位置を低めに調整しました。上半身アップで撮影するのでソフトボックスは被写体に少し近づけて使ってみます。
ソフトボックスを使うことで光が柔らかくなり、ふわっと滑らかで優しい表現になりました。
比較してみると直射は元気で明るい印象、ソフトボックスはしっとりと落ち着いた印象です。顔の角度も光の当たる角度もほとんど同じですが、ライティングが変わるだけで表情まで違って見えてきます。被写体の雰囲気や服装、イメージに合わせて使い分けることで写真の印象を変えることができるのがライティングの面白いところです。
ではここにもう1灯ストロボを足してみましょう。
被写体の斜め後ろの位置から、直射の光を当ててみます。
影になっていた部分にアクセントの光が入り、立体感が生まれました。髪の毛がキラキラと輝くことで明るい印象が足されます。
ミニソフトボックスで全身撮影も
ここまでアップの撮影が続きましたが、ミニソフトボックスは全身のライティングにももちろん使えます。
縦向きにしたミニソフトボックスをメイン光に、両側斜め後ろから直射光を2灯アクセント光にしてライティングしました。
スタンドは全てスーパーライトスタンドミニを使用しています。被写体の身長に合わせて細かく高さを調整できて便利です。
こんな使い方も!ソフトボックスを窓に見立てる
光溢れる窓に寄り添って撮影したような柔らかい雰囲気の写真。窓からの自然光……ではなく、こちらもミニソフトボックスを使って撮影したものなんです。
ミニソフトボックスにおでこをくっつけるようにして座ってもらいました。
光に近づいたことにより相対的に光源の面積が大きくなり、光がいろんな方向から回り込むため柔らかい表現になります。メイン光の反対側は影になり暗く落ちるため、後ろからアクセント光を当てて髪の毛を描写しました。
外でも使える!ハンドルを使った手持ちライティング
スーパーライトスタンドミニにはグリップが付いた「ハンドル」のパーツがあります。野外などでスタンドが立てづらい状況のときに、ハンドルにストロボを付けることで手持ちで気軽にライティングすることができます。
右手にカメラ、左手にハンドルを付けたストロボを持って撮影します。撮影結果を確認しながらライトの角度や位置を調整していきます。
アクセント光をもう1灯、階段の上から直射で被写体に向かって当てます。
鉄柵の無機質さが格好いい、クールな写真が撮影できました。
普通のスタンドが立てづらい狭い場所でも余裕を持って使えるのがスーパーライトスタンドミニの強み。短時間でストレスなく、綺麗なライティングで撮影することができました。
おまけ(ミニディープ・アンブレラ)
最後のおまけに……「これも使ってみてください」と渡された試作アイテムのミニディープ・アンブレラでも撮影をさせてもらいました。
柔らかく綺麗に光が回りました。アンブレラは光が拡散しやすいので、明るいライティングにおすすめです。キャッチライトが丸く入るのが可愛いですね。
こちらのアイテムは試作品とのことで、製品化は未定だそう。リクエストが多ければ発売を検討するかも……?とのことなので、欲しい方は是非SNSなどで要望を送ってみてください。
折りたたみ式で小型軽量な「スーパーライトスタンドミニ」と「ミニソフトボックス 」。ドール撮影に適したサイズで、簡単に綺麗なライティングが楽しめるセットです。
撮影に使用した製品:
モデル:末永みらい(Smart Doll)
撮影・執筆:えはらあい