ハコスタジアム ライティング・バイブル
第3回:和室編
ニッシンジャパンはコスプレアミューズメントスペース
「HACOSTADIUM OSAKA」、「HACOSTADIUM cosset 大阪日本橋店」さんにお邪魔しました!
様々なシチュエーションで撮影ができるハコスタジアムさんにて、ニッシンストロボを使った撮影を実施!
撮影した写真と、その写真の撮影方法をシリーズで紹介していきたいと思います。
第3回は「HACOSTADIUM OSAKA」さんの4F 和室で撮影した写真をご紹介します。
▼今回の写真はこちら!▼
モデル:いぶきさん 撮影:えはらあい
(画像クリックで大きく表示できます)
同じ和室ですが雰囲気の違う2枚になっているかと思います。
場所が同じでもライティングでこんなに雰囲気が変わるんです。
ストロボの数も1〜2灯で、そんなに複雑なことはしていません。
それでは撮影方法を見ていきましょう!
撮影方法(1)
1枚目は障子越しに昼間の光が差し込んでいるような、自然な雰囲気のライティングです。
この時点で前回の教室編を見てくださった方にはもうライティングが読めるかもしれませんが…。
まず、比較のためにストロボ無し室内光のみで撮影した写真から見ていただきたいと思います。
室内光のみで撮影
室内光のみでも明るく撮ることはできますが、上の写真と比べると障子が暗いので、少し薄暗い印象になるかと思います。
ライティングもフラットで(これはこれで良いですが)立体感や服の質感はあまり出ません。
ジャケットやリボンのあたりを見比べてもらえると、質感の違いが感じられるかと思います。
そこで、ここに1灯ストロボを入れたいと思います。
折角和室で障子があるので、障子を閉めてディフューザー代わりに使ってみます。
障子が光を拡散させながら通してくれますので、それだけで柔らかい光が演出できます。
障子にストロボの光が広く当たるように、ワイドパネルを出して少し障子から離れた位置に置いてください。
ワイドパネルを出すとストロボの照射角が広がるため、広い範囲に当てたい時使用します。
ワイドパネルを出さないと光の当たる範囲が狭くなるので光が拡散されず、硬い光になってしまいます。
ワイドパネル。上から引き出します
ワイドパネル有の状態
レフ板を置いて顔に出る影を和らげます。
脚立はハコスタさんに置いてあるものをお借りしました。
ストロボ1灯使用で撮影した写真がこちらです。
ストロボ1灯使用
柔らかい光の写真が撮れました。
これはこれで良いですが、少し背景が暗い気がするので、背景にもう1灯足してみたいと思います。
(2)Di700 Rogue ソフトボックス XL背景を照らすストロボには、Rogue ソフトボックス XL というライティングアクセサリーを使用しました。
ストロボに付けると簡易的なソフトボックスのようになるアイテムです。
折り畳んで薄く小さくすることができるので、持ち歩きに便利!
光がモデルさんにあまり直接当たらないように、ストロボの向きに注意してください。
多少でしたらモデルさんの影側が明るくなる効果もありますが、角度によっては顔に不自然な光が出てしまうことがあります。
それぞれ光らせるとこのような感じです。
障子全体が明るく光っているのと、室内が照らされている様子が分かりますでしょうか。
以上の2灯使用で、背景も明るい写真が出来上がりました。
ストロボ2灯使用
▼比較▼
今回は最終的に2灯ライティングにしましたが、1灯のみの写真も雰囲気があり良いかと思います。
ライティングに正解はありません。撮りたい写真によって使い分けてみましょう!
撮影方法(2)
先ほどの写真とは打って変わって、今度は少ししっとりした雰囲気の写真です。
夜、行灯の光に照らされているようなイメージで撮影しました。
(キャラクターに合ってるかどうかは今回は置いておいてください…!)
(1)Di700 Rogue ソフトボックス XL +カラーフィルター(アンバー) 光量 1/32
メイン光1灯のみで撮影しています。
先ほどの背景用のライトと同様に、Rogue ソフトボックス XLを使用しています。
Rogue ソフトボックス XL
そうすることで、ロウソクの灯火のような、行灯のような色が演出できます。
ちなみに今回の写真は、ISO 400、絞りF 4、シャッタースピード 1/80で撮影しています。
外の照明を明るく写したい場合はシャッタースピードを遅く、暗くしたい場合はシャッタースピードを速くして明るさを調節します。
ちなみにストロボなしでの写真を一応載せますと…
室内光のみで撮影
…全然違いますね!!
ストロボを使わないと部屋の外が明るくなってしまうので、そもそも夜の景色になりません。
光を当てて明るくすると逆に夜の景色になるという、ストロボならではのライティングです。
今回撮影させていただいたのは、「HACOSTADIUM OSAKA」さんの和室でした。
昼間の景色も夜の景色も光で作り出せるのがストロボの面白いところです!
また、障子をディフューザーにしたり、置いてある照明を写し込んだり…そこにある物を使うということもポイントの一つかと思います。
前回の天井バウンス、壁バウンスも同様です。
アイディア次第でいくらでも写真は演出できます。
ただし備品やセットは壊さないように(当たり前ですが…)、使える範囲で使いましょう!
(2014/11/06 撮影・文章:えはらあい)
撮影データ
・1枚目(障子越し)
[カメラ設定]
ISO 400
絞り F 4
シャッタースピード 1/125
(2)背景光 Di700 ROGUE XL ディフューザー 光量 1/4
モデル左サイド レフ版(銀)
[カメラ設定] ISO 400
シャッタースピード 1/80[ライティング設定]
[撮影機材一覧]
直販・特定販売店限定モデル
ガイドナンバー54(200mm)、28(35mm) *ISO100
新たに電波式ワイヤレスTTLシステム(NAS)を搭載、簡単で素早い操作性。デジタル一眼レフカメラ用TTLストロボ。キヤノン用/ニコン用/ソニー用/富士フイルム用/フォーサーズ用。
ダイレクト販売限定モデル
ソケット2個付きニッケル水素充電タイプのハイパワー「ストロボ用外部電源」。カセット式電池パック。モバイルWiFiルーター、iPadなどUSB機器の充電も可能。
<社外品おすすめ>
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撮影・制作
ニッシンデジタル