実は晴れてる日は強い太陽光が降り注いでいるため、影の部分が目立ちやすく写真を撮るのにコツが入ります。
今回はそんな日中屋外撮影でよくある失敗をストロボを使って解決する方法【日中シンクロ】をご紹介します!
日中屋外撮影でよくある失敗
一応顔は写っているけど、暗くない…?といった感じですね。
逆光や半逆光の状況で露出オートで撮影すると、このような写真が撮れがちです。
どうして逆光だと暗くなっちゃうの?
このような写真が撮れてしまう理由は主に2つあります。まず1つめは
「背景が明るいので、カメラが背景に写真の明るさを合わせてしまうから」
カメラは基本的に今撮っている画全体を見て写真の明るさを決めます。
カメラにとって丁度いい明るさにすると、日の当たっている明るい背景は丁度よく写るのですが、日が当たらず影になっている部分は暗く写ってしまいます。
2つ目の理由は
「カメラは明るい部分と暗い部分を同時に写すことができないから」
人間の目は明るい部分と暗い部分をある程度同時に見ることができますが、カメラは人間の目ほど同時に写すことができません。
なのでカメラの写せる範囲を超えた明るい部分は白飛びし、暗い部分は黒つぶれしてしまいます。
どうすれば解決するの?
では『逆光で顔が暗い』写真が撮れてしまった場合どうすればいいでしょうか?
順光(太陽光が正面側から当たっている状態)にすることもできますが、眩しくて目が開かず微妙な顔になってしまったり、背景にしたい場所を優先するとどうしても逆光になってしまうことがあるかと思います。
では露出補正をした写真を見てみましょう。
カメラの露出設定モードは露出オートのまま、露出補正で+補正をしました。
+補正をすると写真が明るくなりますが、写真全体が明るくなるので明るい部分は段々と白飛びしていきます。
露出補正+1だと少し顔が明るくなりましたが、もう少し明るくしたいかなという印象です。
露出補正+2までいくと顔は明るく撮れていますが、背景の日が当たっている部分が白飛び気味になっています。
おでこやほっぺたなど顔にも日が当たっているので、その部分は真っ白に白飛びしてしまいました…。
クリップオンストロボ「i400」をカメラのホットシューに取り付け、TTLオート直射で発光させてみます。
撮影結果はこちらです。
影になっていた部分にストロボの光が当たり、顔が明るくなりました!
明るい屋外でストロボなんて必要あるの?と思いがちですが、ストロボを使うことで影を弱めることができ、露出補正では撮れない「背景も人物も丁度いい明るさの写真」を撮ることができるんです。
日中シンクロのメリット①
目元が明るくなっているのが分かります。
日中シンクロのメリット②
今回使用したストロボ
今回の撮影で使用したストロボは「i400」。
オンカメラ専用モデルでシンプルで分かりやすい操作性と、とても小さくて軽いことが特徴です。
ミラーレスカメラなどの小さいカメラに取り付けるのに丁度いいサイズで、コンパクトさが最大の魅力!
ダイヤルを回すだけのシンプルな操作性も、「見たらすぐに使い方が分かる!」と機械が苦手な方にも好評です。
キヤノン/ニコン/ソニー/富士フイルム/オリンパス・パナソニック(FT)用 の5マウント対応なので、多くのカメラでTTLオートが使用でき、光量調整も簡単にできます。
オンカメラ(カメラに取り付けて使用)専用モデル故に値段もお手頃価格になっていますので、「オフカメラ(カメラから離して使用)はしない」という方や、「ストロボに挑戦してみたいけどお財布事情が…」なんて方にもオススメの機種です!
「i400」と同じサイズでLEDビデオライトや光学式スレーブ機能でオフカメラもできる「i40」もオススメです。
ニッシンストロボでぜひ日中シンクロ撮影に挑戦してみてください!
日中シンクロ動画もアップしました!
ストロボ講座も定期開催中!
ニッシンジャパンは様々な内容のストロボ講座・イベントを全国各地で開催しています。
「ストロボを購入する前に実際に使ってみたい」
「購入したけど上手く使いこなせない、使い方が分からない」
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という方は、是非ストロボ講座にお越しください。
プロカメラマン・写真家の講師陣が分からないことを優しくお教えいたします。
今回の記事のようなオンカメラ撮影・日中シンクロの講座や、ストロボを使ったことがない方向けの初級講座もありますので、コツを詳しく知りたい方は講座の受講がオススメです!
モデル:稲葉マリ
撮影・執筆:えはらあい
(2019/04/25)