ライティング・バイブル
〜陰影を作ってダークな雰囲気を演出するライティング〜
@HACOSTADIUM cosset 池袋本店 鉄格子牢
様々なシチュエーションで撮影ができるコスプレアミューズメントスペースハコスタジアムにて、ニッシンストロボを使った撮影を実施!
撮影した写真と、その写真の撮影方法をシリーズで紹介していきます。
今回は「HACOSTADIUM cosset 池袋本店」さんの鉄格子牢で撮影した写真をご紹介します。
▼今回の写真はこちら!▼
モデル:めた 撮影:えはらあい
今回は鉄格子牢でのダークな雰囲気の写真です。モデルの顔は綺麗にライティングしつつ、陰影を作ることで暗い雰囲気を演出しています。
それでは撮影方法を見ていきましょう!
※今回の写真はブース改装前に撮影されたものです。
現在は改装により白系のイメージになっております。ご了承ください。
http
撮影方法(1)
まずはこちらの写真の撮影方法から解説していきます。
今回の鉄格子牢ブースですが、牢屋の中には赤い照明が一つ付いています。
通常の照明は牢屋の中には付いておらず、牢屋の外側から差し込むのみです。
定常光のみで撮影すると位置によっては外から差し込む光が被写体にうまく当たらず、暗くなりすぎてしまったり、逆に明るくなりすぎてしまったり…少々難しい作りのブースです。
そんな時こそストロボの出番です!
ストロボを1灯使用しています。
自立するように、Di700Aに付属のミニスタンドを使用しています。
自然にライティングする場合上から光が当たるようにストロボを置きますが、今回はおどろおどろしい雰囲気を作るため、わざと下から照らすようにストロボを置きました。
また、ろうそくが灯されているような雰囲気を出したいと思い、アンバー(オレンジ色)のカラーフィルターを付けています。
ROGUE FlashBender2ソフトボックスL + カラーフィルター
下から光を当てることは「おばけライティング」と呼ばれ避けられがちですが、わざと不自然さを出したい時には効果的なライティング方法の一つです。
また、天井の赤い照明の色を活かすためカメラの露出設定は定常光を拾う設定になっています。
[ 露出設定 : ISO800 / 絞り F 2.8 / シャッタースピード 1/25秒 ]
定常光を拾わない露出設定になっているとこのブース特有の赤い色が出ません。その場合は露出を明るくしましょう。ストロボを付けずに定常光のみで撮影すると、どれくらい色が出ているのか確認できます。
ライティング方法は以下のようになります。
グリッドを付けると光が広がらず、スポット光を作ることができます。
光を一部分だけに当てたい時に使用します。
影を作りたい時、光を回したくない時の必須アイテムです!
※クリップを使用する場合、セットに傷がつかないように気をつけましょう!
メイン光はそのままに、アクセント光を1つ足しています。
(2)Di700A 直射+カラーフィルター(赤)
今回撮影したのは「HACOSTADIUM cosset 池袋本店」の鉄格子牢でした。
定常光を利用した撮影の場合露出設定が重要になります。マニュアルでの露出設定の仕方や、設定項目の特徴を把握しておくと良いです。
シャッタースピードを遅くし定常光の影響が増えると手ブレする可能性も出てきますので、ブレないように注意しましょう!
撮影・執筆:えはらあい
(2019/11/25)
撮影データ
[カメラ設定]
ISO 800
絞り F 2.8
シャッタースピード 1/25
[撮影機材一覧]
直販・特定販売店限定モデル
ガイドナンバー54(200mm)、28(35mm) *ISO100
新たに電波式ワイヤレスTTLシステム(NAS)を搭載、簡単で素早い操作性。デジタル一眼レフカメラ用TTLストロボ。キヤノン用/ニコン用/ソニー用/富士フイルム用/フォーサーズ用。
※販売終了モデル (後継機種 Air10s)
NAS(ニッシンエアシステム)準拠。電波式ワイヤレス通信システム専用コマンダー。キヤノン用/ニコン用/ソニー用/富士フイルム用/フォーサーズ用。
直販・特定販売店限定モデル
ガイドナンバー40(105mm)、27(35mm) *ISO100
小型ながらクラス最大光量を実現。「3ワイヤレスモード」デジタルスレーブ、アナログスレーブ、ワイヤレスTTLシステム搭載、デジタル一眼レフカメラ用TTLストロボ。キヤノン用/ニコン用/ソニー用/富士フイルム用/フォーサーズ用。
撮影・制作
ニッシンデジタル